8名の乳癌患者に対し18F-FLT PET/CTおよび18F-FDG PET/CTを行った。検査前に治療介入がなかった患者6名においては、原発巣のSUVmaxは18F-FLTと18F-FDGの間に有意差(平均2.1対4.1、p=0.031)と強い相関(r=0.969)を示した。さらに、腋窩リンパ節のSUVmaxは18F-FLT と 18F-FDG の間に有意差はなかったが(P = 0.246)、両者の間には強い相関関係があった(r = 0.999)。患者ごとの検討では、リンパ節と正常乳房で18F-FDGの取り込みのみが観察されたケースがあり、18F-FLTの腫瘍への特異的集積が示唆された。
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