本研究では、心臓MRIの3D遅延造影撮像に最新の高速撮像技術であるCompressed Sensing (CS)を併用(CS 3D LGE)し、従来の2D遅延造影撮像法(2D LGE)撮像と時間短縮効果や画質、遅延造影の診断能を比較検討した。心疾患を疑われた患者に対して従来通り2D LGEを撮影した後にCS 3D LGEを追加撮影した。撮像時間は両者に有意差は認められなかった。画質は有意にCS 3D LGEの方が低くなったが、両者の平均スコアはともに診断に影響を与えないと思われるレベルであった。遅延造影領域のボリュームは両者に有意な差は認められず、良好な正の相関が認められた。
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