研究課題/領域番号 |
20K16785
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
金子 智喜 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (40324256)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 言語処理 / 安静時脳機能MRI / タスク負荷MRI / 自閉症スペクトラム |
研究実績の概要 |
fMRI用タスク作成:対象者はIQが保たれているASD(自閉症スペクトラム)の成人と、健常成人。先行する安静時脳機能MRIで、ASD(自閉症スペクトラム)では検査に現れない潜在性の言語機能の異常(具体的には幼児期から小児期に生じる言語処理の偏在化が見られなくなる)が示唆された。これまでの賦活を用いるMRI検査では、タスクに様々な要素が含まれると解釈が難しくなることから、われわれが意識しない領域で行われる言語処理の基本機能を可視化するプログラムを作成した。 検査:本年は、covid-19の影響で、精神科患者の外来紹介、及び受診が減少した。特に対象となるASDの患者では、病院受診をためらうことが多くエントリーが得られなかった。また、健常コントロールについても、検査施設(病院施設)への健常者や付き添いなどの来院が制限されたため、2020年度については、検査を行わなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
covid-19による非常事態宣言、その後の来院に対する制限などから、精神疾患患者は病院への来院を渋るようになり、また、健常コントロールについても不必要な来院となる可能性が高いため、検査を施行することが難しい状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度作成した言語賦活のためのタスクは完成した。 タスク内容:中学、高校の教科書で頻用される言語から、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の単語親密度に対するデータベースを参照し、親密度の高い単語と、低い単語を選別した。被検者は、それぞれの単語とランダムに形成した無意味語から意味語を選別するタスクとした。なお、利用される言葉は教科書ベースであり、健常者であれば誰もが知っている言葉から構成されている。 被検者は、親密度の高い単語と低い単語を利用したタスクをそれぞれ2回行い、親密度に対する脳の賦活領域の差を検討する。 倫理規定:当該研究は、健常者に対する倫理規定を申請する必要があり、これに関して今年度に倫理委員会にて審査を申請し、受理された。 令和3年度はコントロール群からデータ採取を行い、随時患者エントリーを進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はcovid-19により、該当疾患患者や、ボランティア撮影が不可能であった。令和3年度は、ボランティア撮影から開始し、患者撮像を行い予算を消化する予定である。
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