研究課題/領域番号 |
20K16791
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
菊地 一史 九州大学, 大学病院, 助教 (20529838)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児脳腫瘍 / マルチパラメトリック解析 / 拡散強調画像 / 動脈血スピンラベル画像 / 化学交換飽和移動画像 |
研究実績の概要 |
造影剤を用いない非侵襲的なMRI画像撮像法の比較・分析:MRIのパラメータを最適化し、multiparametric analysisのためのデータベースの構築および解析を行った。造影剤が不要なシークエンスとして、以下のものを用いた。1. 拡散強調画像 Diffusion Weighted-Imaging (DWI)、2. 動脈血スピンラベル画像 Arterial Spin Labeling (ASL)、3. 化学交換飽和移動画像 Chemical Exchange Saturation Transfer (CEST)、これらのヒストグラム解析結果を論文化し、Neuroradiologyに投稿、現在、under reviewである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
造影剤を用いない非侵襲的なMRI画像撮像法の比較・分析:MRIのパラメータを最適化し、multiparametric analysisのためのデータベースの構築および解析を行い、これらのヒストグラム解析結果を2020年の American Society of Neuroradiology (ASNR)で発表した。また、本手法を成人 gliomaやてんかん患者にも応用し、第188回日本医学放射線学会九州地方会、第 78回日本医学放射線学会総会、第55回日本小児放射線学会学術集会、第189回日本医学放射線学会九州地方会、105th Scientific Assembly and annual Meeting of Radiological Society of North America、第79回日本医学放射線学会総会などの学会で発表し、他の研究者と討論できた。 論文を作成し、Neuroradiologyに投稿し、現在、under reviewとなっているため。
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今後の研究の推進方策 |
現在の問題点として、小児脳腫瘍のWHO分類が2021年に大きく改定され、遺伝子情報が重視された診断方法に大きく展開した。ゲノム情報解析は、特にメチル化プロファイリングが限られた施設でのみ可能であり (例えばNIH)、症例の蓄積が難しくなった。 このため、上記までの結果を論文として報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
余剰分は英文校正やopen journal等、論文発表にあてる予定である。
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