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2021 年度 実施状況報告書

ニトログリセリン投与下腹壁穿通枝造影CTAの視認性向上と3D再構成モデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K16796
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

浦野 みすぎ  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10769954)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード乳房再建
研究実績の概要

自家組織による乳房再建を検討する際、採取できる組織量を推定し皮弁の切除範囲を術前に把握するため、遊離皮弁の血管茎となる穿通枝の造影CTアンギオグラフィ (以下、CTA) は重要で、個体差の大きい穿通枝の位置や分岐形態および走行の評価に役立つ。しかし従来の造影CTAでは穿通枝末梢の微小血管の描出や分析には限界があった。
心臓の冠動脈造影CTAの際に前投薬されるニトログリセリン(以下NTG)は、冠動脈および末梢の微小血管に対する拡張作用を持つ。そこでNTG投与下CTAが穿通枝末梢の視認性を向上させる可能性があるのではないかと考えた。
ニトログリセリン(NTG)投与下造影CTアンギオグラフィ(CTA)で、乳房再建時の血管茎となる深・浅下腹壁動脈の視認性が向上するか後方視的な比較検証をNTG投与群10例と非投与群10例で初期検討を行った。NTG投与下で深下腹壁動脈の皮下までの同定率は70%と、非投与群(50%)と比較し高く、同定長は深下腹壁動脈・浅下腹壁動脈ともにNTG投与群で長く、深下腹壁動脈の腹直筋レベルおよび浅下腹壁動脈の起始部の血管径はいずれもNTG投与群で大きく、吸収値は高いという結果であった。従って、NTG投与により穿通枝血管の同定が容易になることが示唆され、症例の解析を進めているところであるが、コロナ禍の対応により思うように進んでおらず、今後解析を継続していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ対応の後方支援に忙殺されたため、研究が思うように進まなかった。

今後の研究の推進方策

今後解析を継続し、前向き研究の計画の立案を行う。IRBへの申請を経て、前向き研究を開始したいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍において、後方支援の業務負担が多く、研究を推進することができなかった。今後はコロナ後の制限緩和見込みがあるため、学会や論文での情報収集して研究を進めていきたい。

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公開日: 2022-12-28  

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