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2020 年度 実施状況報告書

造血幹細胞移植前処置としての全骨髄リンパ系照射

研究課題

研究課題/領域番号 20K16818
研究機関東京大学

研究代表者

竹中 亮介  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30823421)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード造血幹細胞移植 / 全身照射 / 強度変調放射線治療
研究実績の概要

造血幹細胞移植は多くの血液疾患に対する根治的な治療法である。同種造血幹細胞移植の前には生着不全の防止のために大量化学療法と全身照射による前処置が行われるが、全身照射では正常臓器への被曝によって生じる放射線障害が時に重篤な問題となる。全身を照射するのではなく、正常臓器への被曝線量を低減させて全骨髄およびリンパ系にのみへ照射することで放射線障害を避け、移植後の予後改善に繋げることが本研究の目的である。全骨髄リンパ系照射については海外では少数例での報告があるものの、本邦における施行報告はまだない。当院では過去5年間で、新規放射線治療装置Helical TomoTherapyを用いて全身照射を強度変調放射線治療で施行する方法を確立した。これをさらに洗練させて全骨髄リンパ系照射を施行する。全骨髄リンパ系照射により正常臓器の放射線障害を低減させることにより多くの血液疾患の予後改善に繋がることが期待され、非常に意義の大きい研究である。本年度は21例に対して造血幹細胞移植前全身照射を施行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は21例に対して造血幹細胞移植前全身照射を施行した。当初の予定通りの症例数である。

今後の研究の推進方策

引き続き症例集積を進めるとともに、より良い線量分布を得るための放射線物理的研究も行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染流行に伴い国際学会が中止となったため旅費の使用がなくなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Helical Skin Radiation Therapy Including Total Skin Radiation Therapy Using Tomotherapy for Primary Cutaneous Lymphoma With Bone Marrow Suppression as a Related Adverse Event2021

    • 著者名/発表者名
      Kitaguchi Mayuka、Yamashita Hideomi、Takenaka Ryosuke、Okuma Kae、Nawa Kanabu、Nakagawa Keiichi
    • 雑誌名

      Practical Radiation Oncology

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.prro.2020.11.007

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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