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2020 年度 実施状況報告書

拡張型心筋症の病態解明を目指した非侵襲的心筋性状・代謝MRイメージング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16823
研究機関大阪大学

研究代表者

上田 淳平  大阪大学, 医学部附属病院, 技術職員 (50867562)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードMRI / 心臓 / CEST / 心筋症
研究実績の概要

大阪大学医学系研究科保健学専攻に設置されている前臨床用高磁場7T-MRIを使用し、Chemical exchange saturation transfer (: CEST) MRIの基礎的実験を行った。本研究は齧歯類の循環器疾患モデルの心筋のCreatine代謝をCEST MRIで測定することを目的としているため、まず齧歯類ではなくファントムでの撮影に関する検討を行った。Creatine濃度、撮影の各条件を変化させて解析をおこなった。今後は齧歯類の動きの少ない下肢骨格筋でのCreatine CEST MRIの確立行う。また下肢虚血モデルに加え、筋疾患モデルマウスを用いた同様の検討を行い、骨格筋においてCr-CEST-MRIの堅牢性を確認していくことを今後の目標とする。加えて本研究の目的として齧歯類の心臓における心筋性状MRイメージング法の開発がある。齧歯類の循環器疾患モデルに対する、心臓Cine-MRIによる心機能解析、T1、T2およびT2*マッピングによる心筋の緩和時間測定,心臓のCine画像を用いたfeature tacking法による心筋ストレイン解析を行うため準備を整えた。現在大阪大学医学系研究科保健学専攻で循環器疾患モデルを飼育し、また大阪大学医学系研究科循環器内科学の協力のもと、心臓MRIの解析ワークステーションを用いて目的とする心臓MRIの解析環境を整えた。今後飼育している循環器疾患モデルを大阪大学医学系研究科保健学専攻に設置されている前臨床用高磁場7T-MRIで撮影を行い、解析を進めいていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大阪大学医学系研究科保健学専攻に設置されている前臨床用高磁場7T-MRIを用いて、齧歯類の循環器疾患モデルに対する、心臓Cine-MRIによる心機能解析、T1、T2およびT2*マッピングによる心筋の緩和時間測定,心臓のCine画像を用いたfeature tacking法による心筋ストレイン解析を行うため撮影環境を整えた。またワークステーションによる心臓MRIの解析環境も整えた。まもなく循環器疾患モデルを撮影し、解析を進めていく予定である。また、Chemical exchange saturation transfer(: CEST)の基礎的検討を行い、齧歯類の筋疾患モデルに対し、適応を進めているところである。

今後の研究の推進方策

齧歯類の循環器疾患モデルに対し、心機能の経時的変化と合わせて、心臓Cine-MRIによる心機能解析、心筋の緩和時間測定,心筋のストレイン解析といった複数の心筋性状MRイメージング法の評価を行うことで、心筋緩和時間と心筋のストレイン値の変化を観察し評価を行う。Creatine CEST MRIを齧歯類の下肢虚血モデルや、心筋以外の筋疾患モデルに適応、検討を行い、堅牢性を確認する。その後、齧歯類の心臓で心筋組織に均一なCreatine CEST信号を取得できるように検討を行う。次に、Creatineが低下していることが知られている心筋梗塞巣において、心筋梗塞モデルマウスの梗塞巣でのCr-CEST信号低下を確認することを目標とする。これらを組み合わせて、循環器疾患モデル動物における形態変化を伴わない病態変化や前段階病変を捉えることを目的とした、包括的な心筋性状および代謝MRイメージング法を確立することを目指す。

次年度使用額が生じた理由

消費税端数のため残額は次年度に使用する予定です。

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公開日: 2021-12-27  

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