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2020 年度 実施状況報告書

FDG PETによる肺癌の免疫チェックポイント阻害剤の効果判定と副作用予測の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K16826
研究機関香川大学

研究代表者

石村 茉莉子  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60730348)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード18F-FDG PET / 肺癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 効果判定
研究実績の概要

肺癌における免疫治療はProgrammed cell death-1 (PD-1)を標的とした治療が確立されている。そのligandであるProgrammed cell death-ligand 1 (PD-L1) は予後予測因子や治療効果予測因子として期待されており、PD-L1発現の予測を行うことには臨床的意義がある。肺癌の診断と効果判定において18F-FDG PET検査は有用である。18F-FDG PET検査では糖代謝を評価出来る。PD-L1はglucose transporterや解糖系酵素と関連しているという報告がある。
非小細胞肺癌患者22例に対し、外科的切除あるいは気管支鏡検査で採取された検体におけるPD-L1発現の免疫組織化学染色の結果と18F-FDG PET検査での集積程度を示す半定量値 (maximum standardized uptake value : SUVmax) との関連を検討した。外科的切除あるいは気管支鏡検査で採取された検体について得られた免疫化学染色により、PD-L1の50%より多いものを高発現、50%未満を低発現とした。
結果はPD-L1低発現は6例、高発現は16例であった。高発現群の平均SUVmaxは16.73±9.40で、低発現群の平均SUVmax10.79±7.79より高かったが、有意差はみられなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

免疫チェックポイント阻害剤が予定される肺癌患者に、PD-L1発現の有無を治療前に判断している。これら患者に対し、18F-FDG PET検査が実施出来ている。しかし、治療効果判定のための治療前と治療途中に行う18F-FDG PET検査は少ない。

今後の研究の推進方策

今年度はPD-L1発現の有無と18F-FDG集積の関係を調べた。その結果、有意差は得られなかったが、PD-L1高発現肺癌は低発現肺癌に比べ18F-FDG集積が高い傾向であった。症例数を増やし、さらに検討を行う予定である。また、治療効果判定のための、治療途中での18F-FDG PET検査も可能であれば実施していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた学会出張が取りやめになったため
(使用計画)
学会出張費に充てる

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 非小細胞肺癌におけるPD-L1発現とFDG集積の比較2020

    • 著者名/発表者名
      石村茉莉子
    • 学会等名
      香川県医学会

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公開日: 2021-12-27  

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