本研究の目的は、4D-flow MRIを用いて妊婦の子宮動脈を評価し、その有効性と有用性について検討した。まず子宮動脈のプロトコルを作成し、成人女性で撮影を行い、子宮動脈の評価が可能であることを確認した。正常妊婦でも同様の撮影を行い、妊娠時の子宮動脈を解析した。妊娠時の子宮動脈は、非妊娠時の子宮動脈に比較し、明らかに拡張し血流が増加し拡張期でも高速血流が維持されているのが4D-flow MRIで視覚的に確認可能であった。超音波では既に拡張末期血流速度が上昇することが分かっており、同様の現象が4D-flow MRIでも確認されたことになる。
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