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2023 年度 実施状況報告書

脳磁場計測による小児急性脳炎脳症後の脳神経ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16851
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 啓之  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00784919)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード急性脳症 / 信号源
研究実績の概要

小児急性脳炎脳症は2000年代以降、生命予後は改善してきた。しかし、機能予後の改善が十分に得られているとは言えず、後遺症として高次脳機能障害を残す症例が多い。後遺症としての高次機能障害には、重症例に加え、その後の発達過程で顕在化する潜在性の障害が含まれる。しかし、脳症後の高次脳機能障害を客観的・定量的に評価する手法は確立していない。また、高次機能障害の定量的評価を行うことができれば、潜在的な脳機能障害を検出し、機能障害への早期の治療的介入や、現行および新規に開発される治療の効果を判定することが可能となる。本研究では、脳磁図を用い認知機能に関する脳神経ネットワークにおける正常小児の発達に伴う変化および急性脳炎脳症患児の機能障害の検出および障害部位を明らかとすることを目的としていた。
昨年度より脳磁計の不調が続き、設置されている脳とこころの研究センターの判断により継続的な計測が不能となった。そこで大幅に計画変更をし、脳磁図による上記評価から脳波を用いた上記評価へと変更をはかった。引き続き対象の募集および脳波測定を行っている。脳波のよる上記評価の妥当性はさらに検討が必要となる。脳波では頭蓋骨による信号の位置のずれ、信号の減衰が問題となる。すでに得られていた脳磁図データと近い時期に得られた同一人の脳波を比較検討することでその妥当性を検討した。しかし、脳波と脳磁場では信号推定の制度に差があり他の評価方法を追加できないかを検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

脳磁計の不調により当初予定していた継続的な計測ができなくなり大幅な計画変更を要しているため

今後の研究の推進方策

脳磁計機器の不調により計測が不能となっている。そこで、脳波データを用いた同解析をすべく切り替えていく。新たな被験者およびすでに得られている脳波データの集積を進めている。また、脳波を用いた解析の妥当性に疑問が生じているため他の解析手法の追加を検討している

次年度使用額が生じた理由

計画の変更による遅延のため

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Two Cases of Juvenile Myelomonocytic Leukemia and Myelin Oligodendrocyte Glycoprotein Antibody-Associated Disease2023

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Hiroyuki、Natsume Jun、Kaneko Kimihiko、Takahashi Toshiyuki、Wakamatsu Manabu、Ogawa Chikako、Kumai Sumire、Suzui Ryosuke、Sawamura Fumi、Shiraki Anna、Nakata Tomohiko、Kidokoro Hiroyuki、Muramatsu Hideki、Takahashi Yoshiyuki
    • 雑誌名

      Pediatric Neurology

      巻: 144 ページ: 1~4

    • DOI

      10.1016/j.pediatrneurol.2023.03.002

  • [学会発表] 実践教育セミナー aEEGの読み方と臨床的意義について2023

    • 著者名/発表者名
      山本啓之
    • 学会等名
      第65回日本小児神経学会
    • 招待講演
  • [学会発表] ビガバトリンが奏効したダウン症候群を伴うWest症候群の一例2023

    • 著者名/発表者名
      山本啓之
    • 学会等名
      第56回日本てんかん学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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