新生児慢性肺疾患(CLD)は、確立した治療法がないため、現在でも致死率や合併症率が高く、有効性と安全性を兼ね備えた治療法の開発が必要 である。そこで、 我々は肺の形成と抗炎症作 用の両方に効果を発揮するが、高濃度酸素状態で産生が低下するCRISPLD2タンパクを用いてCLDへ の有効性だけでなく、作用機序と 適切な投与方法も明らかにする。本研究戦略は、ヒトへの臨床応用を行い、CRISPLD2がCLDの標準的治療を目 指すとともに、CLD以外の難治性肺疾患への適応拡 大にもつなげることで、難治性肺疾患の新規治療薬の開発につなげることが目標である。
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