本研究では、ダウン症に合併する一過性骨髄異常増殖症(TAM)の胎児肝での発症、骨髄での再発にTAM芽球のhomingに関わる分子の関与について検討した。 末梢血よりTAM芽球を分離し、in vitroの培養により、胎児肝との相互作用に関与している分子としてEPCR、骨髄への異動に関わるCXCR4の誘導を行った。EPCRはUM729濃度依存的に発現が増加し、CXCR4は低酸素培養にて発現が増加することが確認された。 未刺激、EPCR発現誘導、CXCR4発現誘導したTAM芽球をそれぞれ、新生仔および成体免疫不全マウスに異種移植を行ったが、芽球の生着は確認できなかった。
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