妊娠期の交代制勤務により低体重児が増加するリスクが指摘されているが、メカニズムは不明である。本研究では胎生期から出生早期の明暗周期撹乱による発育不全のメカニズム解明を目的とした。京都府立医科大学八木田研究室で開発されたリバーストランスレーショナル研究手法であるマウスコホート系を用いて胎生期から生後早期の明暗周期撹乱の影響を検討した。胎生9日齢から生後8週齢の間、明暗周期撹乱条件で飼育したマウスと明暗周期固定条件で飼育したマウスで体重を連続的に追跡した。その結果雌雄とも明暗周期撹乱条件に曝露したマウスで体重が減少している傾向を示した。従って本実験系はメカニズム解明にとって有効な系だと示唆された。
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