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2022 年度 実施状況報告書

川崎病治療へのRemote Ischemic Conditioningの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K16865
研究機関北里大学

研究代表者

本田 崇  北里大学, 医学部, 助教 (50525532)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードRIC / 川崎病
研究実績の概要

本研究では、川崎病モデルマウスにおいて、Remote Ischemic Conditioning (RIC)がサイトカインプロファイルと冠動脈病変に与える効果を検証し、RICの川崎病への治療効果を動物実験レベルで明らかにすることを目的としている。われわれは川崎病患者へRICを臨床応用することを将来的な目標と考えており、本研究をその臨床試験の土台をなす基礎研究である。
本年度はBALB/cマウスを用いて川崎病モデルマウスを作製し、川崎病モデルマウスにおいてRICを発症前に施行することでRemote Ischimic Preconditioning (RIPC)を行い、RIPCが冠動脈病変に与える効果を検証した。
具体的には、マウスをsham群、sham+RIPC群、CAWS群、CAWS群の4群に分けて検証を行った。川崎病モデルマウスの作製のためにはCAWS(1mg/dose)を5日間連続で腹腔内投与した。RICはCAWS投与前に施行し、CAWS+RIPC群とした。RICの施行はイソフルランの麻酔下でRICに伴うマウスの苦痛に配慮した。左下肢にタニケットを用いた5分間の駆血とその後5分間の解除を4回繰り返し、RICとした。sham群には生理食塩水を投与した。生理食塩水を投与してRIPCを行ったRIPC群も準備した。投与後4週の時点でマウスを安楽死させ、心臓および血液のサンプルを採取した。摘出した心臓はホルマリン固定させて切片を作成した。現在、HE染色を行い冠動脈への炎症細胞浸潤の程度を評価しているところであるが、少なくともCAWS群では冠動脈炎が惹起されていることは確認でき、予定通りの川崎病モデルマウスが作製できることは確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナの小児重症例に対する対応や病棟運営のために割かねばならぬエフォートが多く、研究の進捗が遅れています。

今後の研究の推進方策

まずは現在行っている冠動脈病変へのRICの効果の有無を明らかにする予定です。その上で、本研究ではRICが川崎病モデルマウスにおいてサイトカインプロファイルに与える影響も評価し、RICが川崎病へ与える効果を評価します。

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗が遅れているため、予定していた研究を次年度行う計画へ変更いたしました。次年度は、元々予定していた冠動脈病変の評価の継続と、サイトカインプロファイリングを行う計画としています。

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公開日: 2023-12-25  

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