小児・AYA世代骨肉腫に、BRCA1/2変異はないが同様の相同組み換え修復機能の異常の関与が考えられるBRCAnessが存在すると考え、24例を対象にSNPアレイ・エクソーム解析でコピー数異常に着目したLOH(loss of heterozygosity)スコア(大領域のLOHの個数)を算出した。骨肉腫のSNPアレイのLOHスコアはBRCA1/2が不活性化した乳がんと同等の水準であった。エクソーム解析の結果も含めて、術前化学療法の感受性が良好と判断される腫瘍壊死率が高い症例では腫瘍壊死率が低い症例に比べてLOHスコアが有意に高かった(20.8 vs 14.9, P=0.023)。
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