今後の研究の推進方策 |
リンパ管腫症モデルマウスが作製できたら、病変組織をリンパ管内皮細胞マーカーである、LYVE-1、Prox1、D2-40、CD31などを用いた免疫化学染色法で調べ、リンパ管腫症の病態について検討する。リンパ管腫症モデルマウスにおいて、病変の大きさ、胸水や腹水量などを評価し、リンパ管腫症の病態について検討する。リンパ管腫症モデルマウスの病変組織において、リンパ管内皮細胞の、PI3K/Akt/mTOR経路やRAS/MAPK経路に関係する遺伝子発現や蛋白発現(AKT, p-AKT, ERK, p-ERK, mTOR, RAS, MAPKなど)をリアルタイムPCRやウエスタンブロットで解析し、NRAS変異のない正常マウスと比較することで、リンパ管腫症の病態について検討する。リンパ管腫症モデルマウスにPI3K/Akt/mTOR経路やRAS/MAPK経路を標的とした阻害剤(PIK3CA阻害剤、MEK阻害剤、mTOR阻害剤など)を投与し、病変部に対する効果を、組織学的、機能的、細胞生物学的、分子生物学的に解析する。
|