我が国の低出生体重児の出生率は10%に上り先進国の中でも一位である。新生児医療の進歩により低出生体重児の救命率が飛躍的に向上しているが、一方でこれらのハイリスク児は成人期に生活習慣病、骨粗鬆症、精神疾患をはじめとする慢性疾患に罹患しやすく、周産期の悪環境曝露により疾病体質が形成されるのではないかと言われている(DOHaD: Developmental Origin of Health and Diseases)。DOHaDの中で重要と想定されているのが、DNAメチル化などエピジェネティクスである。年々、早産児の長期フォローの重要性は高まっており、本成果は早産児の健康計画勘案に貢献すると考える。
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