本研究成果は、未だ解明できていない食物アレルギーの耐性獲得の機序解明に繋がる可能性を秘めている。現在検討している抗原特異的IgDは、その意義自体が近年まであまり明らかではなく、今後明らかにされることで食物アレルギーに限らず、アレルギー疾患全般に貢献する可能性がある。 社会的にも、現在アレルギー疾患は2人に1人は持つと言われており、その影響は大きい。本研究課題である食物アレルギーも、誤食によるアナフィラキシーが生命の危機を招いたり、社会的に問題となるいじめに発展することも報告されており、その食物アレルギーの治療の発展が社会的にも大きな意義を持つ。
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