新生児低酸素性虚血性脳症の新規治療法の開発を目指し、ファージディスプレイ法を用いて、炎症活性を有するM1ミクログリアに選択的に結合するペプチド(MG1)に、アポトーシスを誘導するペプチド(KLA)を結合させ、治療用ペプチド(MG1-KLA)を作成し、治療効果の検討を行った。In vitroにおいて、MG1-KLAがM1ミクログリア選択的にアポトーシスに誘導することを確認できた。HIEモデルマウス作成時に、温度を自動調節可能な低酸素チャンパーを使用することで、0.5℃というわずかな環境温度の変化で、HIEの重症度を任意に作成できることを見出した。
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