小児急性白血病は小児がんの中で最多で、最未分化型急性骨髄性白血病(AML-M0)は、小児の急性骨髄性白血病(AML)の中でも予後不良であることが報告されている。これら難治性小児白血病の病態を明らかにすることは、小児がん治療における重要な課題である。我々は小児急性白血病のコホートおよび、小児AML-M0症例検体を日本全国から収集し、種々のオミックス解析(ゲノム解析、トランスクリプトーム解析、メチローム解析)を行った。これらの解析から小児急性白血病における小児AML-M0特有の遺伝学的特徴や予後不良因子が明らかとなった。本研究成果は小児急性骨髄性白血病のよりよいリスク層別化治療の基盤となる。
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