研究課題/領域番号 |
20K16928
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
武口 真広 大分大学, 医学部, 医員 (10457632)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心室再分極 / Tpeak-end / 学校心臓検診 / 小児急性リンパ芽球性白血病 |
研究実績の概要 |
2021年度は、学校心臓検診の小学1年と中学1年の心電図を判読し、心室再分極の指標であるTpeak-endやQTc、Tpeak-end/QTの正常範囲を統計学的に解析し、英語論文を作成した。 また、この結果を2021年4月の日本小児科学会で発表した。 さらに、大分大学医学部付属病院小児科で急性リンパ芽球性白血病で入院しJACLS-ALL02プロトコールによる治療を施行した17例の治療前から治療後の心電図を経時的に計測し、学校心臓検診の正常値と照らし合わせて解析した。3名の患者では急性期に異常値を認めたが、長期経過では正常値へ改善しており、急性期の不整脈リスクが示唆された。この結果を学校心臓検診の英語論文に加えて英語論文を作成している最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
心電図判読、統計学的検討、英語化に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
上記英語論文を完成させ、publishする。これをもとに、JACLSに所属する他施設の小児ALLのchildhood cancer survivorの同様の解析を行い、心室再分極の指標の臨床的意義を追求する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で、県外の学会参加や、他のJACLS所属施設へ赴き心電図のデータをとることができなかったため、その分の旅費等を使用しなかったため。 次年度使用額については、新型コロナの影響をみながら、学会参加費等の旅費として使用し、また、Fukuda電子の心電図解析ソフトの購入を予定しており、研究促進を行う。
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