脳室内出血(IVH)は新生児の重大な合併症であるが、IVHの予防のためのモニタリング手法は未確立である。本研究では内大脳静脈(ICV)の血流波形と脳の局所酸素飽和度(rScO2)の関連性を調査した。 体重1000g未満、在胎24週以上30週未満の10例を対象に、NICU入院後から生後72時間までrScO2をモニタリングした。ICV揺らぎのlow grade群(7例)とhigh grade群(3例)とを比較したが、患者背景に有意差は見られなかった。rScO2は概ね24-48時間でピークに達し、両群間に有意差はなかった。本研究ではICVの揺らぎとrScO2の関連性は明らかにできなかった。
|