研究課題/領域番号 |
20K16935
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮下 進 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20743165)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 位相差トラッキング法 |
研究実績の概要 |
位相差トラッキング法によるデータ取得を継続的におこなった。前年度から継続して、本年度の進捗としては、以下の通りである。 ・超音波診断装置を RF(radio-frequency)原信号が出力可能となるように改良し、計測機能を実機に実装した。 ・正 常胎児での心周期における血管(動脈、静脈)内径変動および脈波伝播速度を計測し、推定した血圧情報の妥当性を検討中である。現状としてオフライン解析が可能となり、解析を進める体制が構築された。 ・超音波ドプラ法による冠動脈、中大脳 動脈、臍帯動脈、下行大動脈、大動脈峡部、臍静脈、静脈管、下大静脈、上大静脈の血流速度計測と胎児心機能計測がで きることが確認できた。冠動脈、中大脳動脈、臍帯動脈、下行大動脈、大動脈峡部、臍静脈、静脈管、下大静脈については手技が確立し、安定したデータが得られるようになっている。 ・ FGR児での血管(動脈、静脈)内径変動および脈波伝播速度を計測し、超音波ドプラ法による胎児冠動脈を含めた上記と同様の血流評価および心機能評価をおこなえるか検討中である。 ・FGR児および正常発育児について、副腎動静脈のイメージングおよび血流速度計測が可能かどうか検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、学外研究者との現地での交流、意見交換が大幅に制限された時期があった。診療上の制限もあり、計画より大幅に遅延 していたが、上記の制限は解除されつつあるため「やや遅れている」状況といえる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に基づき、臨床データの収集体制がようやく構築されたため、データが収集されるみこみである。実際の収集データ数については予定より少なくなる可能性があるため、研究内容の変更をともなう可能性がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究進捗の遅延があり、研究期間の延長をおこなったため。
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