63例の川崎病患者における治療前後の検体を用いてサイトカインプロファイルを主として行った。一部ではマスサイトメトリーを用いた免疫細胞サブセット解析も行った。また、対比目的で、血球貪食性リンパ組織球症をはじめとした、高サイトカイン状態が病態に関連している小児疾患においても同様の解析を行った。川崎病の診断で同一の治療を受けた患者であっても異なるサイトカインパターンや免疫細胞サブセットのパターンを呈することが明らかになった。今後さらに再発・難治例の症例数や、対比疾患の症例数を増やして解析することが望まれる。
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