今回の研究で、胆道閉鎖症(BA)診断のバイオマーカーとして、尿中27-hydroxycholesterolが有用であることを明らかにした。次に、北米や中国から報告されている最新のBA診断マーカーである血清matrix metalloproteinase-7(MMP-7)と尿中27-hydroxycholesterolのBA診断における有用性を比較したところ、血清MMP-7の方が優れていた。しかし、解析した症例数が少ないため、症例数を増やしての再検が必要と考えられる。また、BA群の葛西手術後の予後(肝移植)予測への有用性はどちらが優れているかなどの検討も今後必要である。
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