糖尿病治療薬であるメトフォルミンは、エネルギーの調節因子であるAMPKの活性化を介してT細胞をはじめとする免疫細胞の免疫応答に関わっていることが報告されていおり、作用機序の一つとして注目されている。本研究では、慢性腸炎マウスモデルを用いて、大腸炎粘膜のCD4+T細胞におけるメトホルミンの抗炎症作用とその機序についての検証を、AMPKの活性化に焦点をあて検討した。 メトホルミンは、慢性腸炎マウスモデルの腸炎を抑制した。その作用機序の一つとしてミトコンドリアの酸化的リン酸化、アデノシン三リン酸の産生の抑制によるAMPKの活性化を介した機序が示唆された。
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