潰瘍性大腸炎(UC)患者では、血管新生がその病態に関与していることが報告されている。本研究ではurokinase-type plasminogen activator(uPA)を含む、血管新生関連因子のmRNA発現を調べ、uPAの発現がUC患者の大腸炎粘膜において内視鏡的重症度と相関して高発現していることを見出した。また、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)腸炎マウスにおいて、uPA阻害により大腸炎が軽減することを見出した。よってuPAは腸炎における増悪因子であることが示唆され、新たな治療標的となる可能性がある。
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