研究課題
若手研究
レーザーマイクロダイセクションを用いて、早期胃癌の浸潤に関わる特異的遺伝子の探索を行う研究を実施した。現在のところ、検体を集積し、腫瘍腺管ごとをレザーマイクロダイセクションを抽出し、遺伝子解析を行っている。検体(症例)がまだ十分集積できておらず、有意な浸潤に関わる遺伝子の解析、同定に至っていない。今後さらに症例を蓄積し、研究を継続的に進め、浸潤に関わる遺伝子の同定を目指す予定である。
早期胃癌
現在までに、ESDにて治療された浸潤度別の早期胃癌のESD腫瘍組織検体で、症例を5例集積しており、目標の10例の収集まで到達できていないが、ESD適応病変の多くは、粘膜内癌であり、粘膜下層に浸潤した病変の検体をまだ十分に採取できていない。今後、さらに症例を蓄積し、粘膜下層浸潤に関わる遺伝子を同定していく予定である。同定できれば、検査の生検診断で、粘膜下層浸潤が予想できるようになり、ESD治療後の追加外科治療を要するかどうかを選択する1つの指針になることを研究目標にしている。