ユビキタスに発現しているSir7の腸管組織における機能解析のため、上皮細胞と腸管筋線維芽細胞に分けて解析した。RNA-seqによる解析結果ではWTとSirt7KOから抽出された上皮における遺伝子発現パターンが異なる傾向があることがわかった。腸管筋線維芽細胞における解析では、Sirt7はTGF-βの刺激により発現が亢進することがわかった。またTGF-βの刺激によりcollagenの産生がWTとSIRT7KOでは異なることがわかった。以上のことから、Sirt7は上皮細胞や筋線維芽細胞において遺伝子発現を調整し、炎症や腸管線維化に関与していることが示唆された。
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