研究課題/領域番号 |
20K16983
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
荒生 祥尚 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (40870142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ミトコンドリアDNAコピー数 / マイトファジー / NAFLD / NASH |
研究実績の概要 |
マイトファジーレポーターマウス(OMP25-mCherry-GFPトランスジェニックマウス)の飼育を開始した。まずは通常食、メチオニンコリン欠乏食(MCD)、高脂肪食(HFD)を投与し、サンプルを回収した。マイトファジーレポーターマウスとC57B6Jマウスにおいて、特殊食餌投与によりモデルとして差がないかを肝組織で評価したが、脂肪や線維化の程度は、HFD、MCD各々でそれほど変化はなく、マイトファジーレポーターマウスでもMCDやHFDによる特殊食餌でもモデルとしては有効であることを確認した。マイトファジーレポーターマウスでは、心筋や骨格筋ではマイトファジーを示唆するmCherry単独の観察が比較的明瞭に観察されるが、肝臓においては自家蛍光の影響で、安定した観察が確立できていない状況である。クエンチング処理を行ったが、やはり自家蛍光は抑えられていない状況である。q-PCRによるマイトファジー関連遺伝子であるBNIP3, BNIP3Lを評価したところ、HFDとMCDでは発現が低下していた。ウエスタンブロッティングによりHFDやMCDでマイトファジーの発現に差があるかを蛍光観察以外の手法で評価中である。ミトコンドリアの機能評価としてATP assayを行ったが、こちらもSCDと比較してHFDでは優位に低下、MCDでは統計学的に差は認めなかったが、低下傾向であった。今後はこれらの系が確立した後に、メチオニンコリン欠乏高脂肪食(CDAHFD)での解析も予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
マイトファジーレポーターマウスを飼育したが、繁殖が悪く、解析に必要な頭数を得るのに時間がかかっている。またATP assayによる評価も組織で安定した結果を得るための条件検討に時間がかかってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
マイトファジー関連蛋白のウエスタンブロッティングを行い、通常食とHFD、MCDでのマイトファジーの差があるか評価する。それと同時に、共焦点顕微鏡を用いた肝臓でのマイトファジーの解析を確立する。また、ミトコンドリアの機能評価としてフラックスアナライザーなどを用いて評価も行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた実験が、コロナなどの影響により計画通りに進めることが出来ず、物品購入資金の計画的な使用ができなかったため。
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