レンバチニブは、ソラフェニブと比較して、肝癌細胞株におけるFGF19-FGFR4シグナルを強く抑制した。ソラフェニブ投与患者における投与前血清FGF19高値群は、低値群に比較して有意に予後が短かった。ソラフェニブ耐性細胞株ではFGF19分泌能が上昇し、FGF19-FGFR4シグナルも増強していた。ソラフェニブ投与後の血清FGF19は治療前と比較して上昇していた。レンバチニブ耐性細胞株ではVEGF分泌能および血管新生能が上昇していたが、カボザンチニブにより増強した血管新生は抑制された。さらにはレンバチニブ投与後の血清VEGFは治療前と比較して上昇しており、VEGF-A遺伝子発現も上昇していた。
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