• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

肝発癌におけるCCNDBP1とDNA損傷チェックポイント機構の関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17043
研究機関新潟大学

研究代表者

横尾 健  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80750629)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードccndbp1
研究実績の概要

実験の効率化と再現性の担保のために、各種ターゲットのsgRNAの設計の見直し、トランスフェクション試薬や暴露時間の変更、SCR7添加、Puromycinの濃度設定などの条件を再検討することにより、遺伝子改変効率を改善することに成功した。この方法をベースにして、in vitroでの解析を進めている。細胞株は、非癌肝細胞と肝癌細胞の両方を用いている。マウス肝由来ではAML12細胞株でchk1をターゲットとしてノックアウトを行うことにより細胞生存率の低下を認めた。AML12株での再現性を確認するとともに、ヒトの非癌幹細胞株であるTHLE-2でも検証を行っている。chk2、ccndbp1のノックアウト実験も進めており、細胞増殖に対する反応性を検証している。少なくともchk1をノックアウトした細胞株の増殖が当初の予想に反して悪いため、免疫不全マウスへの移植実験は困難と判断した。並行して、肝癌細胞株での検証として、マウス由来のHep-55.1C、ヒト由来のHLEならびにHuH7を用いて、遺伝子発現レベルの網羅的解析をスタートしており、複数種の肝癌細胞株におけるchk1、chk2、ccndbp1の発現状況について、cell cycleのpathwayにフォーカスして解析を進めている。in vitroの結果とあわせて、ccndbp1とDNA損傷チェックポイント機構における肝発癌における関与についての考察を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでの結果を受けて、免疫不全マウスへの細胞移植を断念し、遺伝子改変細胞株ならびに遺伝子改変マウスを中心とした解析に計画を修正した。修正後の計画の中では、概ね予定通りに解析を進めているが計画の延長を加味して、やや遅れている、とした。

今後の研究の推進方策

非癌肝細胞株、肝癌細胞株の網羅的遺伝子発現解析などを利用して、chk1、chk2、ccndbp1に関連するcell cycleの解析を進め、ccndbp1とDNA損傷チェックポイント(CP) 機構の肝発癌における関与を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画の変更が必要となったため、免疫不全マウスの購入とそのサンプル解析に使用予定であった支出がなくなり繰越金が生じた。研究計画がやや遅れていることもあり、繰越金は次年度の網羅的解析をなどに割り当てることを想定している。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi