研究成果の概要 |
原発性硬化性胆管炎(PSC, Primary Sclerosing Cholangilitis)には有効な治療法がなく、新規治療開発が求められている。PSC患者ではしばしば炎症性腸疾患を合併するが、本検討においては潰瘍性大腸炎に対して有効なAryl hydrocarbon receptor (AhR)リガンドを含む生薬である青黛を用い、PSCに対する有効性を検証した。青黛は薬剤誘発性および胆汁うっ滞性PSCモデルマウスにおける胆管障害をAhR依存的に軽減することを見出した。今後、青黛およびAhRがPSCの病態形成に与える影響を明らかにし、PSCに対する創薬シーズとして発信することを目的とする。
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