ブタにペースメーカーを植え込み、高頻度ペーシングを行うことで心機能の低下した拡張型心筋症モデル豚の作成に成功した。作成した拡張型心筋症モデル豚に対してヒトiPS細胞由来心筋細胞シートを移植することで心機能は改善し有効性を確認することができた。しかし、当初予定していた圧ガイドワイヤーを用いた微小血管抵抗の測定に関しては色々と方法を工夫したが、ブタの冠動脈が細くspasmを起こしやすいことから冠動脈へのガイドワイヤーの挿入やカテーテルの挿入において容易に細くなってしまい十分な測定ができなかった。今回の実験では、ミニブタを用いて実験を行ったが今後より大きなブタを用いることで圧ガイドワイヤーを用いた微小血管抵抗の測定ができる可能性があると考える。
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