マクロファージにおいて飽和脂肪酸負荷や炎症刺激にて、RELMβの発現が増加すること、脂肪細胞の泡沫細胞化、炎症惹起や血管増殖等によって動脈硬化を発症・進展させることが明らかになっているが、今回の我々の研究結果からRELMβは、AMPKの発現低下、AMPKのリン酸化、Hsp90の発現低下により、eNOSのセリン117でのリン酸化を抑制し、内皮細胞でのNO産生を減少させた。RELMβは、内皮機能障害を介して動脈硬化に寄与している可能性がある。RELMβは、心血管疾患の治療ターゲットとなりうる可能性がある。
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