急性心筋梗塞後の心不全患者の増加は未解決の医学的課題である。我々はLy-6Cワクチンを用いた炎症性単球の除去により、左室リモデリングにおける修復性単球の心臓組織修復機序解明を計画した。Red-greenマウスの心筋梗塞後、3日目にRFP陽性のCCR2陽性単球が、7日目にGFP陽性のCX3CR1陽性単球が虚血心筋に集積することを確認した。炎症性単球の除去のため血中にLy-6C抗体を誘導するLy-6Cワクチンを開発し、Ly-6C抗体の産生を確認した。Ly-6Cワクチンの投与により末梢血Ly-6C単球の減少傾向が示された。本研究を基盤として、修復性単球の梗塞後心筋への集積機構を解明する。
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