研究課題/領域番号 |
20K17090
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
矢西 賢次 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10793341)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 末梢動脈疾患 / 積極的脂質低下療法 / 血管内プラーク / 経皮的下肢血管形成術 / 近赤外線分光法 / LDLコレステロール |
研究成果の概要 |
末梢動脈疾患(PAD)における積極的脂質低下療法(LDLコレステロール値70mg/dl未満を目標とする薬物強化)が、下肢血管のプラーク(脂質)退縮や安定化に与える効果を検討することを目的とした。まず最初に、経皮的下肢血管形成術を施行したPAD症例に対して積極的脂質低下療法が安全に施行しうるかを予備研究として評価した。10例のPAD症例を対象としていたが、コロナウィルスパンデミックの影響で当院の通常診療に著明な制限がかかり、予備研究に遅延が生じた。2年間で10例の症例登録を行うことができ、積極的脂質低下療法後に発生した有害事象(死亡、心血管イベント、下肢切断など)はなく、安全性に問題はなかった。
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自由記述の分野 |
末梢動脈疾患
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢動脈疾患は今後高齢化と共に増加してくることが予想され、悪化すれば肢切断に至る予後が悪い疾患である。高LDLコレステロール血症は、心血管病において重要な危険因子の一つである。積極的脂質低下療法(LDLコレステロールを70未満に低下させること)は、冠動脈疾患患者において、血管内プラーク(脂質)を退縮させ、心血管イベント抑制(心筋梗塞・狭心症、脳梗塞の発症率低下)に繋がることが報告されている。しかし、末梢動脈疾患に与える臨床的影響は明らかでなかった。積極的脂質低下療法は、末梢動脈疾患患者の動脈硬化進展予防に繋がり、経皮的下肢血管形成術後の再狭窄・再血行再建術を減らすことに十分期待できうる。
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