本研究では心不全発症率や心血管イベントによる死亡率が高い1型糖尿病患者の糖尿病性心筋症を、新しい心臓超音波検査指標と終末糖化産物を検討し、発症メカニズムと早期発見可能なマーカーを同定し、運動療法の介入が予後改善に寄与するかを明らかとすることを目的とした。しかしCOVID-19の流行により、長時間接触する心臓超音波や運動処方が困難となり、新たな心機能評価方法として心拍変動と活動量を、新たな解析方法として機械学習を取り入れて研究を進めることとした。各評価方法および解析方法の有用性の検証は終了し、今後は心臓超音波検査を再開し従来の計画を含めて多角的に心機能の評価と運動処方による変化を確認していく。
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