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2022 年度 研究成果報告書

SNTA1変異による早期再分極症候群発症メカニズムの解明に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17113
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

加藤 浩一  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70736983)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードBrugada症候群 / SNTA1 / SCN5A / 遺伝性QT延長症候群 / CALM3
研究成果の概要

本研究は、遺伝性不整脈の原因となる心臓イオンチャネルの機能異常に、チャネル結合タンパクの遺伝子異常が関与しているという仮説の元で行われている研究の一環である。Brugada症候群家系に同定されたチャネル結合蛋白遺伝子SNTA1の変異に注目して解析したが、培養細胞で変異がもたらすNa電流変化はわずかであった。そこで、並行して行っていた他のチャネル結合蛋白、カルモジュリンの遺伝子CALM3の変異解析にリソースを振り分けた。こちらでは、見つかった変異がK電流にも影響を与えること、それが表現型をやや軽症にしている可能性を報告した。

自由記述の分野

遺伝性不整脈

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通して、遺伝性不整脈の原因としてチャネル遺伝子そのものの異常だけでなく、チャネル結合蛋白の遺伝子異常が、疾患の表現型に与える影響というものへの理解がまた一つ深まったといえる。
現状保険適応となっている遺伝性不整脈の遺伝子検査では、チャネル結合蛋白遺伝子の配列を読むことまでは可能だが、その配列異常(遺伝子異常)が実際に検査を受けた患者さんの病態と本当に関係があるのか、あるとすればどのような重症度で、どのような臨床症状を引き起こすのか、などまできちんと評価できる検査機関はない。本研究の成果がそのような臨床での遺伝子検査の結果解釈の一助となれば良いと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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