研究課題
若手研究
動脈硬化は血管の老化ともいわれており、動脈硬化性疾患は本邦での死因の約20%を占めると言われています。動脈硬化プラークの状態を評価する手法として、PET検査は有望と考えられています。我々は、ケモカイン受容体CCR2に結合するPETトレーサーを新たに開発し、マウスの動脈硬化に集積することを確認しました。このトレーサーのシグナルは動脈硬化の大きさとは関係がなく、内部の単球や炎症性マクロファージといった細胞の量を反映していると考えられました。
循環器内科学
動脈硬化プラーク内における炎症性マクロファージのマーカーとしてCCR2が使用できることが明らかとなり、今後の、動脈硬化形成の病態解明に役立つと考えられた。また、我々の開発したCCR2特異的PETトレーサーは、単純に動脈硬化の大きさを反映するのではなく、動脈硬化プラーク内の単球や炎症性マクロファージを非侵襲的に検出することができることが判明し、今後の臨床応用に期待が持てる結果となった。