呼気ガス分析装置を用いた安静指標を用いてエネルギー消費量(REE)は簡便に測定できる。心不全患者の栄養評価としてREEが有用であるかについて検討を行った。慢性心不全1,185名について、REE中央値は1185kcal/dayであった。REE低値群は 年齢が高値で女性の頻度が高かった。また、Body Mass Indexが低く、過去に報告された栄養指標が悪化していた。また、REE低値群ではBNPは高値であったが、左室駆出率は両群で差を認めなかった。さらにREEは独立した心血管イベント、心臓死、全死亡の予測因子であった。REEは心不全患者における栄養指標として有用である可能性が示唆された。
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