認知コンピューティング診療支援ツールを用いた診療が従来の人間による診療と代替なりえるかを追求すべく以下の研究を継続した。 1)令和4年度までに抽出、作成したデータベース(2015年から2022年に当院入院もしくは通院されている患者のうちワルファリンを内服している患者)から、ワルファリン内服量、PT-INRの推移から現在ワルファリン量、投与期間を決定する人工知能による薬物療法認知コンピューティング診療支援ツールの開発に取り掛かった。 2)急性心筋梗塞患者の診療データからアンサンブル学習を用いた複数モデルの組み合わせにより、薬物療法を最適化するツール②を開発すべく、2015年から2022年に当院に入院した急性心筋梗塞患者のデータベースのクリーニング作業を行った。 3)診療データベースの作成の過程で、急性心膜炎の患者のデータベースを用いて以下の臨床研究の報告を行った。 4)令和4年度までに作成したデータベースで、研究の継続、遂行がウェブなどを用いた遠隔対応、対処で可能と考えたが、症例数が不足し、研究代表者(藤野雅史)が海外渡航の状況下では研究の継続が困難であるため、2023年5月31日をもって本研究は中断とした。
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