ステップ(1)QT延長パターンの類型化に関して:RYR2変異陽性患者におけるQT延長の比率は、我々の当初の想定よりかなり少なく、そのT波の形状に関しての評価は一通り終了した。T波の形状はかなりバリエーションに富んでおり、一概にQT延長症候群のどの型に類似しているとのパターン化は難しいと判断している。現在RYR2変異陽性QT延長に独自のパターン分けを検討しているところであるが、症例数がそこまで多くないため、あまり分類を多くしすぎると各グループの症例数が数例になってしまうため、困難な状況である。引き続き症例数の増加を待ちながら、新たな分類の評価を進める。 ステップ(2)QT延長関連遺伝子のSNV解析:ターゲットジーンのパネルシークエンスの結果得られたLQT関連遺伝子上のSNVとRYR2変異キャリアとの間には、現在までのところ明らかな相関関係を見出すことはできなかった。
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