研究課題
若手研究
本研究は心血管イベントリスク評価のため、血圧変動を定量的に評価し、その臨床応用を図るものである。ラットを用いた動物実験では、連続記録した血圧波形に対し周波数解析を用いた評価を行うことで、個体ごとの血圧制御機能を評価できることが分かった。また、同アルゴリズムを臨床研究に応用し、15分から30分の連続血圧波形記録により24時間の血圧変動が評価できることが証明された。基礎研究、臨床研究はそれぞれ英文科学雑誌に採択されている。
循環器内科
心血管イベントは一度起きると後遺症が残る可能性が高い。このため健康寿命延長のためには心血管のイベントリスクをより正しく評価し、リスクに応じた治療を行うことが重要となる。本研究ではこれまで評価に長時間の記録が必要であった血圧変動を、独自のアルゴリズムにより短時間で評価することを可能とした。検査時間が24時間から30分に短縮できたことは大きな意義を持ち、今後臨床応用が期待される。また本研究成果は英文科学誌に2篇採択されており、高血圧分野における今後の研究に対しても貢献がなされた。