研究課題
若手研究
骨代謝関連ホルモンであるOsteoprotegerin(OPG)と心不全予後の関係はすでに報告されているが、本研究では、骨代謝マーカーであるTRACP-5bはOPGに正の相関があり、さらに心不全予後との関連も明らかとなった。心臓と腎臓との関連(心腎連関)は周知の事実であるが、今回の研究から心臓と骨代謝にも関連があること(骨心連関)が示唆された。以上の研究結果をアメリカ心臓病学会(AHA)や日本循環器学会学術集会で発表し、論文化したものをCJC Openに投稿しアクセプトされた。
循環器内科 心不全
日常診療で骨代謝ホルモンであるOPGを測定することは現実的に困難である。OPGと心不全の予後ならびにTRACP-5bとの関連が明らかになったことで、日常診療で測定できるTRACP-5bが心不全の予後を規定する因子になりうる。また、心不全リスク層別化および管理の指標のひとつとして活用することができ、心不全診療の改善に寄与するものと考える。