研究課題
キサンチンオキシダーゼ阻害薬(XOI)離脱症候群の有無を明らかにするため、2つの大きなデータベースを用いて、順調に研究を進められている。2020年10月に、死亡データも抽出可能なJMDC(旧、日本医療データセンター)のレセプトデータをアカデミアとして購入した。また、XOI離脱に伴う心血管疾患の発症、死亡を調べるため、日本循環器学会の循環器疾患診療時実態調査(JROAD)のデータを利用した研究公募に採択され、2021年度にデータ購入した。本研究については、上記2つのデータベースで解析を行うことを虎の門病院の倫理委員会で承認を受け、現在解析を進めており、結果がもうすぐ出せるところにまで至っている。2021年度には、XOI離脱症候群について学会でのシンポジウムを中心に発表を行った。第69回日本心臓病学会学術集会のシンポジウム「循環器疾患予防のリスク管理の現状」の中で「高尿酸血症と心腎血管代謝疾患との関係」の題名で、第51回日本腎臓学会東部学術大会のシンポジウム「尿酸と腎update」の中で「高尿酸血症と心腎血管代謝疾患」の題名で、第55回日本痛風・尿酸核酸学会総会のシンポジウムで「キサンチンオキシダーゼ阻害剤の有効性」の題名で、それぞれ発表を行った。また、日本高血圧学会の学会誌、Hypertension ResearchのUp to date2021の論文の中で、2020年末にLancetに報告された欧州のFAST trialで、2018年にフェブキソスタットがアロプリノールと比較し、心血管死亡、総死亡が多く認められていたというCARES trialの結果と違って、フェブキソスタットはイベントを増やしていなかった内容などをまとめて執筆した。現在、XOI離脱症候群の最終解析を行っており、結果をまとめているところであるが、本内容を論文化して公表を行っていく予定である。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 4件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)
Internal Medicine
巻: 61 ページ: 1383~1386
10.2169/internalmedicine.7897-21
Molecular Biology Reports
巻: in press ページ: in press
10.1007/s11033-022-07378-1
Scientific Reports
巻: 12 ページ: 3784
10.1038/s41598-022-07737-9
Clinical Rheumatology
10.1007/s10067-022-06071-9
Nature Metabolism
巻: 3 ページ: 1189~1201
10.1038/s42255-021-00454-z
The Journal of Clinical Pharmacology
巻: 62 ページ: 366~375
10.1002/jcph.1970
Frontiers in Medicine
巻: 8 ページ: 634932
10.3389/fmed.2021.634932
Hypertension
巻: 78 ページ: 1211~1218
10.1161/HYPERTENSIONAHA.121.17555
Angiology
巻: 73 ページ: 9~17
10.1177/00033197211012546
Medicina
巻: 57 ページ: 58~58
10.3390/medicina57010058
Circulation Journal
巻: 85 ページ: 130~138
10.1253/circj.CJ-20-0406