キサンチンオキシダーゼ阻害薬(XOI)離脱症候群の有無を明らかにするため、XOI薬の中止に伴う心血管疾患の発症、死亡との関係を調べた。JMDCのレセプトデータと、日本循環器学会の循環器疾患診療時実態調査(JROAD)のデータを購入し、虎の門病院の倫理委員会で承認を受け、解析を進めた。 解析結果としては、XOI離脱群における死亡率の増加が示されたが、XOI中止群における死亡症例は、他の薬も中止されている例が多いことが明らかにされた。入院中の一時的なXOI離脱群において、死亡リスクが7倍程度高くなる可能性が示唆された。他剤との関係や薬剤中止の原因も含めて、さらなる慎重な検討が必要と考えられた。
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