研究課題
若手研究
肺の線維症は予後不良の慢性疾患であり、その発症・増悪機序は未解明の部分が多い。本研究課題では、CD4陽性T細胞と肺胞上皮細胞に着目して、肺の炎症と修復・線維化誘導機構を解析した。結果、アスペルギルス抗原刺激で誘導されるCD4陽性T細胞は肺胞上皮細胞の分化に作用し、肺傷害時の修復を促進させることが示唆された。
呼吸器内科学、免疫学
本研究で対象にした難治性呼吸器疾患である肺の線維症は、生命予後が不良の疾患である。申請者は本研究において、これまで解明されていなかったCD4陽性T細胞と肺胞上皮細胞の関連と組織修復について検討した。本研究課題を遂行することで、肺胞上皮細胞を中心とした炎症と線維化の分子基盤を構築することができ、新たな病態解明や治療戦略開発に寄与することが可能である。