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2022 年度 研究成果報告書

全エクソン解析による日本人における間質性肺炎疾患関連遺伝子の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17177
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岡本 師  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (60724200)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード家族性間質性肺炎 / 全エクソン解析 / CELSR3 / 間質性肺炎 / 疾患感受性遺伝子
研究成果の概要

予後不良な間質性肺疾患の疾患関連遺伝子に関わる報告は主に白人に対するものであり、日本人におけるものは少なく全エクソン解析はこれまでにない。特に多くの間質性肺炎を発症している家族性間質性肺炎16症例のDNAを用いて全エクソン解析を実施した。得られた変異データについて機能予測ツールであるSIFT, PolyPhen-2などを用い、候補遺伝子を絞り込み、CELSR3, UNC13Dなどの変異を認めた。特にCELSR3の細胞間接着分子に注目し、A549細胞株を用いてsiRNAによるノックダウンを実施。60%ノックダウンに対して、N-Cadherin、α-SMA、Vimentinの発現増加を認めた。

自由記述の分野

間質性肺炎

研究成果の学術的意義や社会的意義

予後不良な間質性肺疾患の疾患関連遺伝子に関わる報告は主に白人を対象とした研究であるが、報告された遺伝子変異の多くは人種の異なる日本人では当てはまらないことが明らかとなっている。例えばMUC5B promoter領域のSNPは非ヒスパニック系白人においては保有アリル頻度が高く、かつ発症に対する効果が強いことが知られているが、日本人においては非常にまれな変異である。
日本人集団を対象とし全エクソン解析を報告した文献は乏しいことから、本研究では日本人の家族性間質性肺炎症例の全エクソン解析を行い複数の候補遺伝子を同定した。今後は症例数を増やし検証していくこと、機能的な役割の解明が望まれる。

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公開日: 2024-01-30  

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