新規抗線維化薬であるTAS-115のシリカ誘発性肺線維症マウスモデルにおけるマクロファージへの作用とそこからもたらされる抗線維化効果に注目し検討を行った。TAS-115はシリカ誘発性肺線維症モデルにおいてprofibrotic geneが高発現であるCD11b+CD11c+マクロファージ分画の増加を抑制した。しかし、TAS-115投与はシリカモデルにおいて統計学的有意でないものの肺線維化の増悪傾向をきたした。これらのことから線維症モデルにより線維化の機序が異なること、病態によってはprofibrotic macrophageの機能抑制が線維化増悪につながる可能性があることが示唆された。
|